人工知能画家・静(しずか)は自律的に絵を描くコンピュータ・プログラムです。静は2000年より制作を開始し、様々な変遷を経て現在は14号です。かつては大量の絵から特徴抽出してルールをつくり一枚の絵を作っていました。そしてここ数年はマンガを対象にしています。マンガの自動生成は現在も継続していますが、今回は画像生成AIの可能性に注目し、再び一枚の絵を作成しました。 今回の作品は、私(迎山)の線と私の記憶(これまで撮りためた写真)を学習したAIが描いた絵です。 静の制作目的はヒトの創作行為の本質を知ることです。学習型モデルのAIを用いて、コンピュータとヒトを対比させると、ヒトの創作行為をコンピュータで置き換えられる部分と置き換えられない部分が明確になります。この違いを考察することは、ヒトの創作行為の本質を知ることにつながります。 今回出来上がった絵を眺めると、これらは確かに私の線であることは違いないと思いました。しかし、同時に私はこのように描かないとも思いました。私の線であるにも関わらず、私ではない「何か」が描いた絵を目の当たりにすることはとても不思議な気分になります。 このように私にとって人工知能画家は、ヒトの認知と表象の哲学的探求であって、ヒトを超える創作機械を作る事ではありません。そして、このような展示が訪れた人の知的好奇心を刺激する事につながればよいと考えます。 今回出品したいイラストは、私のドローイング約300枚をFine-Tuningによって追加学習した画像生成AIによって描かれたものです。ベースモデルはstable-diffusion1.4で、CreativeML OpenRAIL M licenseを遵守しています。また、生成された結果は画像検索サイトHave I Been Trained?(https://haveibeentrained.com/)にて類似度をチェックし、オリジナルと判断できるものをアップします。
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