Ice Sorceress "F･Reynolt"-氷の魔法使い"フロスティア・レイノルト"-#14

セイリーン公国出身、父は騎士団長を務める。 何事も慎重に事を進める努力家。だがその過程を決して人には見せないように心がけている、ツンデレ気質のお嬢様である。 エルーカ皇国の数ある学校の中でも難関校と言われるメルトス魔法学院において、入学試験をフィレッサに次ぐ高得点で合格している。 しかし入学以降、卒業試験に至るまでことあるごとにフィレッサに果敢に勝負を挑むが、一度も勝利をつかむことはできなかった。 在学中には、魔法使いの資格試験にも挑んだ。 エルーカ皇国の北に位置する魔塔「ケレック」にて行われた試験の際、偶然現れた黒い獣と戦い仲間を庇って負傷。 資格試験には合格するも、"魂を蝕む呪い"を受けて倒れてしまう。 （後日、その獣は漆黒獣"アヌカタール"と判明。討伐対象に指定される。） 光の魔法使いルクザークと光の錬金魔術師らによる治療を受けたフロスティアは一命を取り留めたが、受けた呪いを完全に無効にすることは出来なかった。 唯一呪いにあらがう方法として選択できたのは、自らに残された時間を自身の魂力と魔力で凍結し、少しずつ解凍することだった。 光の錬金術師の指導のもと、自らにその術を行使したことで、わずかではあるが呪いが進行を遅らせることに成功する。 フィレッサもまた、フロスティアの呪いを解く手がかりを探して、学院内にあるありとあらゆる書物を眠る間も惜しんで読み漁った。 その時、たまたま手に取った古い歴史書に綴られた古代の預言を知るのだった……。 療養しながらも魔法の研究にいそしむフロスティアは、フィレッサの様子の変化を敏感に感じ取る。 その理由を問うとフィレッサは歴史書の預言を告げる。 その内容に衝撃を受けるフロスティアだったが、常にポジティブな彼女は共にこの世界「アルスダール」を救う方法を考えようと励ます。 「私がいるんだからきっと何とかなるわよ！」と、いつもの口調で言うのがとても彼女らしい。 こうして彼女は、フィレッサと一緒に居られるように、また今後のフィレッサの力になれるようにと多くの理論とそれをまとめた魔法書を残した。 これらの魔法書は今なお数多くの魔法使いを志す者たちの手本となっており、得られた収益の全額を自国の孤児院に寄付したと言われている。