KHK #09

【コハクノテンシ玖号機】 ━━━━━━ ▼ ━━━━━━ 汎用性に優れた第一世代の機体、壱号機から伍号機。 あらゆる状況で作戦をこなし戦果を挙げて来た。 第一世代のデータを収集、分析、解析し、 特化型として開発されたのが第二世代である。 弐号機(#02)の流れを汲むスピードの陸号機(#06)、 壱号機(#01)をベースに肆号機(#04)を掛け合わせたバランスの漆号機(#07)、 参号機(#03)と伍号機(#05)の発展系であるパワー型の捌号機(#08)。 そして、【KHKシリーズ】はひとつの完成形を迎える。 『コハクノテンシ玖号機（型式番号KHK #09）』 第二世代に使われた技術の粋を極めた機体である。 開発当初の設計だとパイロットへの負担が大き過ぎる為、 リミッターが設けられ最大ゲインの80%に抑えられている。 無敵を誇る玖号機であったが、 ある日、突如現れた機体に翻弄され惨敗を喫する。 正体不明の黒い機体。 それは紛れもなく【KHKシリーズ】であった。 圧倒的なスピードとパワー。 戦闘データから解析した結果、リミッターを解除した玖号機とほぼ同値と判明。 普通の人間に操縦は不可能である。 以後、その機体は、 『コハクノテンシ拾号機（型式番号KHK #10）』、 コードネーム【コハクノ堕テンシ】と呼ばれている。