2XXX年。崩壊する地球を脱出した私は宛てもなく宇宙を彷徨っていた。やがて宇宙船の燃料が底を尽きたため、未知なる惑星に不時着した。

船内の窓から見る限り景色は草原と森ばかり。酸素メーターも問題なし。どうやら運良く地球と似た環境の星に降り立ったらしい。軽く周辺を探索し、問題が無ければしばらくの間はこの星を拠点として生活しようと思う。

船を降りると、まず初めに“次世代兵器イア”を起動して空に放った。

イアは偵察や戦闘といった軍事利用から、水質調査や木の実の採取、獣の解体などサバイバルに必要な機能など様々な役割をこなせる汎用兵器だ。その中でも画期的なのは、標的をスキャンしてコピーを生成、それを自身の仲間として使役する機能である。取り込んだ生体情報をカードリーダーからカードとして出力し、それを再度カードリーダーにセットすることで、その生物のコピーを召喚することができる。この一連の流れを“永遠入り（トワイリ）”と呼び、近年の地球では研究が盛んに行われていた。

さらに、次世代兵器イアは生物だけではなく無機物も対象にできる。つまり、戦闘用に開発したロボットもカード化して所持することができるのだ。私は地球から数体のロボットをカード化して持ってきていた。

次世代兵器が開発されたことにより、人類の環境は変わった。兵器を持ち運びどこでも召喚できるようになる。この恐ろしさに人類が気がついた時には後の祭り。地球は大規模な戦争状態に入り、ついに人が住める環境では無くなってしまった。これが地球を脱出した大きな理由だった。

……と、少し話が逸れてしまったようだ。とにかく、イアとカード化した兵器を持っているため、未知なる惑星を1人で探索しなければいけないこの状況でも不安はない。用心するに越したことはないが、時間も惜しい。この地をベースキャンプとして、少し周辺の探索に入るとしよう。

ただっ広い草原を歩き続けること数十分、私の目の前に1匹の白い生物が姿を現した。

地球上には存在しなかった生物だ。一先ずここでは“魔物”と呼んでおくことにする。白い魔物は私を見てキューキューと甲高い声で鳴き始めた。どうやら何かを訴えているようだ。

様子から察するに敵意はないようだ。さすがに言葉の意味は分からない。どうしようもできないのでその場を立ち去ろうとすると、魔物は一層と激しい声で鳴き始めた。小さい手を振り回し必死に何かを伝えようとしている。もしかして……着いてこいと言っているのだろうか？

一歩前に踏み出すと、魔物はウンウンと嬉しそうに頷き、草原の奥へと走り始めた。訳がわからないが着いていってみようか。そう考えてしばらく後を追っていると、草原の先に黒い魔物たちが集まっているのが見えた。何かを取り囲んでいるように見える。

近付いてみると、全てを理解した。囲みの中心にいるのはこちらにやってきたのと同じ白い魔物だった。黒い魔物に取り囲まれて怯えている。この白いのは仲間が襲われているのを助けて欲しかったのだ。

と、黒い魔物がこちらの存在に気がついたようだ。どうやら考えている時間はないらしい。私は手持ちのカードを取り出しカードリーダーにセットした。目の前にレーザーが噴出され、徐々に見覚えのある形を形成していく。こうして地球から持ってきたロボット、通称YTGv7は召喚された。白い魔物２匹も加勢してくれるようだ。心強い。

未知なる生物に勝てるかは分からない。しかしこうなった以上はもうやるしかない。覚悟を決めたとき、ちょうど黒い魔物たちが襲いかかってきた。

※1話目はサンプルとして戦闘結果を載せていますが、2話目以降は主人公のデッキをホルダーさんの所持カードで設定することができます（コミュニティ内で運用）

HP:100/100 ATK:20 DEF:5 AGI:30 Lv:2 属性:光 <前>

HP:120/120 ATK:30 DEF:5 AGI:35 Lv:3 属性:光 <前>

HP:100/100 ATK:30 DEF:0 AGI:30 Lv:2 属性:闇 <前>

     *ダークミド1に30のダメージ！

*ダークミド3のダークタックル！

     ホワイトミド2に55のダメージ！

     *ダークミド2に40のダメージ！

     *ダークミド3に40のダメージ！

HP:45/100 ATK:20 DEF:5 AGI:30 Lv:2 属性:光 <前>

HP:70/120 ATK:30 DEF:5 AGI:35 Lv:3 属性:光 <前>

HP:70/100 ATK:30 DEF:0 AGI:30 Lv:2 属性:闇 <前>

HP:60/100 ATK:30 DEF:0 AGI:30 Lv:2 属性:闇 <前>

     *ダークミド2に45のダメージ！

2XXX年。崩壊する地球を脱出した私は宛てもなく宇宙を彷徨っていた。やがて宇宙船の燃料が底を尽きたため、未知なる惑星に不時着した。船内の窓から見る限り景色は草原と森ばかり。酸素メーターも問題なし。どうやら運良く地球と似た環境の星に降り立ったらしい。軽く周辺を探索し、問題が無ければしばらくの間はこの星を拠点として生活しようと思う。船を降りると、まず初めに“次世代兵器イア”を起動して空に放った。<img src="https://asset.hexanft.com/rich_text_attached_images/3c075b57-23a3-4bd8-813e-63607869d8fc.PNG" alt="" width="443" height="385">イアは偵察や戦闘といった軍事利用から、水質調査や木の実の採取、獣の解体などサバイバルに必要な機能など様々な役割をこなせる汎用兵器だ。その中でも画期的なのは、標的をスキャンしてコピーを生成、それを自身の仲間として使役する機能である。取り込んだ生体情報をカードリーダーからカードとして出力し、それを再度カードリーダーにセットすることで、その生物のコピーを召喚することができる。この一連の流れを“永遠入り（トワイリ）”と呼び、近年の地球では研究が盛んに行われていた。さらに、次世代兵器イアは生物だけではなく無機物も対象にできる。つまり、戦闘用に開発したロボットもカード化して所持することができるのだ。私は地球から数体のロボットをカード化して持ってきていた。<img src="https://asset.hexanft.com/rich_text_attached_images/feb4d457-8452-4fc2-8718-7d67627eee37.png" alt="" width="500" height="500">次世代兵器が開発されたことにより、人類の環境は変わった。兵器を持ち運びどこでも召喚できるようになる。この恐ろしさに人類が気がついた時には後の祭り。地球は大規模な戦争状態に入り、ついに人が住める環境では無くなってしまった。これが地球を脱出した大きな理由だった。……と、少し話が逸れてしまったようだ。とにかく、イアとカード化した兵器を持っているため、未知なる惑星を1人で探索しなければいけないこの状況でも不安はない。用心するに越したことはないが、時間も惜しい。この地をベースキャンプとして、少し周辺の探索に入るとしよう。ただっ広い草原を歩き続けること数十分、私の目の前に1匹の白い生物が姿を現した。<img src="https://asset.hexanft.com/rich_text_attached_images/b57cb7f0-f883-4b1c-b2f1-cc7be7d6b059.png" alt="" width="500" height="500">地球上には存在しなかった生物だ。一先ずここでは“魔物”と呼んでおくことにする。白い魔物は私を見てキューキューと甲高い声で鳴き始めた。どうやら何かを訴えているようだ。様子から察するに敵意はないようだ。さすがに言葉の意味は分からない。どうしようもできないのでその場を立ち去ろうとすると、魔物は一層と激しい声で鳴き始めた。小さい手を振り回し必死に何かを伝えようとしている。もしかして……着いてこいと言っているのだろうか？一歩前に踏み出すと、魔物はウンウンと嬉しそうに頷き、草原の奥へと走り始めた。訳がわからないが着いていってみようか。そう考えてしばらく後を追っていると、草原の先に黒い魔物たちが集まっているのが見えた。何かを取り囲んでいるように見える。<img src="https://asset.hexanft.com/rich_text_attached_images/dd631b29-ffc7-48ed-9419-e7c1691517cb.png" alt="" width="500" height="500">近付いてみると、全てを理解した。囲みの中心にいるのはこちらにやってきたのと同じ白い魔物だった。黒い魔物に取り囲まれて怯えている。この白いのは仲間が襲われているのを助けて欲しかったのだ。と、黒い魔物がこちらの存在に気がついたようだ。どうやら考えている時間はないらしい。私は手持ちのカードを取り出しカードリーダーにセットした。目の前にレーザーが噴出され、徐々に見覚えのある形を形成していく。こうして地球から持ってきたロボット、通称YTGv7は召喚された。白い魔物２匹も加勢してくれるようだ。心強い。未知なる生物に勝てるかは分からない。しかしこうなった以上はもうやるしかない。覚悟を決めたとき、ちょうど黒い魔物たちが襲いかかってきた。<h3>【Encountered the enemy!】</h3><h3>vsダークミド　×　3</h3>※1話目はサンプルとして戦闘結果を載せていますが、2話目以降は主人公のデッキをホルダーさんの所持カードで設定することができます（コミュニティ内で運用）<hr>・Aデッキホワイトミド1HP:100/100 ATK:20 DEF:5 AGI:30 Lv:2 属性:光 &lt;前&gt;ホワイトミド2HP:100/100 ATK:20 DEF:5 AGI:30 Lv:2 属性:光 &lt;前&gt;YTGv7HP:120/120 ATK:30 DEF:5 AGI:35 Lv:3 属性:光 &lt;前&gt;・Bデッキダークミド1HP:100/100 ATK:30 DEF:0 AGI:30 Lv:2 属性:闇 &lt;前&gt;ダークミド2HP:100/100 ATK:30 DEF:0 AGI:30 Lv:2 属性:闇 &lt;前&gt;ダークミド3HP:100/100 ATK:30 DEF:0 AGI:30 Lv:2 属性:闇 &lt;前&gt;対戦開始！【ターン1】YTGv7の攻撃 *ダークミド1に30のダメージ！*ダークミド1の攻撃 YTGv7に25のダメージ！*ダークミド3のダークタックル！ ホワイトミド2に55のダメージ！*ダークミド2の攻撃 YTGv7に25のダメージ！ホワイトミド1のタックル！ *ダークミド2に40のダメージ！ホワイトミド2のタックル！ *ダークミド3に40のダメージ！・Aデッキホワイトミド1HP:100/100 ATK:20 DEF:5 AGI:30 Lv:2 属性:光 &lt;前&gt;ホワイトミド2HP:45/100 ATK:20 DEF:5 AGI:30 Lv:2 属性:光 &lt;前&gt;YTGv7HP:70/120 ATK:30 DEF:5 AGI:35 Lv:3 属性:光 &lt;前&gt;・Bデッキダークミド1HP:70/100 ATK:30 DEF:0 AGI:30 Lv:2 属性:闇 &lt;前&gt;ダークミド2HP:60/100 ATK:30 DEF:0 AGI:30 Lv:2 属性:闇 &lt;前&gt;ダークミド3HP:60/100 ATK:30 DEF:0 AGI:30 Lv:2 属性:闇 &lt;前&gt;【ターン2】YTGv7のビーム！ *ダークミド2に45のダメージ！ホワイトミド1のタックル！ *ダークミド2に40のダメージ！ *ダークミド2は倒れた！ホワイトミド2のタックル！ *ダークミド1に40のダメージ！*ダークミド3のダークタックル！ ホワイトミド1に55のダメージ！*ダークミド1のダークタックル！ YTGv7に55のダメージ！・Aデッキホワイトミド1HP:45/100 ATK:20 DEF:5 AGI:30 Lv:2 属性:光 &lt;前&gt;ホワイトミド2HP:45/100 ATK:20 DEF:5 AGI:30 Lv:2 属性:光 &lt;前&gt;YTGv7HP:15/120 ATK:30 DEF:5 AGI:35 Lv:3 属性:光 &lt;前&gt;・Bデッキダークミド1HP:30/100 ATK:30 DEF:0 AGI:30 Lv:2 属性:闇 &lt;前&gt;ダークミド3HP:60/100 ATK:30 DEF:0 AGI:30 Lv:2 属性:闇 &lt;前&gt;【ターン3】YTGv7のビーム！ *ダークミド3に45のダメージ！*ダークミド3のダークタックル！ YTGv7に55のダメージ！ YTGv7は倒れた！ホワイトミド1のタックル！ *ダークミド1に40のダメージ！ *ダークミド1は倒れた！ホワイトミド2のタックル！ *ダークミド3に40のダメージ！ *ダークミド3は倒れた！Bデッキには戦えるカードがいないAデッキの勝利です！<hr>黒い魔物たちは横たわり動かなくなっていた。何とか勝利したようだ。召喚したYTGv7は傷つきボロボロだった。この黒い魔物、フワフワとした弱そうな見た目とは裏腹に物凄い攻撃力を持っていた。これを生身の体で受けていたらと思うとゾッとする。私の不安とは裏腹に、白い魔物はこちらを向いて嬉しそうにキューキューと声を上げていた。お礼を言っていると見て問題はないだろう。と、その時閃いた私は、イアにカード化の命令を下した。イアは白い魔物の周囲を飛び回り生体情報をスキャンしていく。有難いことにその間も白い魔物は大人しいままだった。やがてデータ取り込みが終わったのでカードリーダーを取り出した。<img src="https://asset.hexanft.com/rich_text_attached_images/26146980-e385-40cd-9f4c-c2bacf9e86e6.PNG" alt="" width="500" height="500">カードリーダーが光りカードが実体化されていく。手に入れたカードには“ホワイトミド”と書かれていた。この星に来て初めて永遠入り化させたカードだ。これでいつでもこの魔物を召喚して使役することができる。YTGv7が通用しないことが分かった今、こうしてこの世界の魔物を仲間にすることが生きるための唯一の道なのかもしれない。私はホワイトミドと別れを告げ、宇宙船の置いてあるベースキャンプに戻っていった。

【TMCGメインストーリー】第1話：ホワイトミド

秋也 / Towairi Monster Card Games

戦闘はプログラムを動かして出力した結果を貼り付けています。詳しい戦闘ルールは下記ブログ記事をご確認ください。

【Towairi Monster Card Games】作品紹介

【TMCGメインストーリー】第1話：ホワイトミド

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