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巨大な円盤のような城塞です。元々は墓でした。139年、アントニウス・ピウス帝が父であるハドリアヌス帝のために建てた墓でした。サンタンジェロ城は、元来、「ハドリアヌス帝廟」だったのです。 6世紀初頭から監獄に転用されます。その後、ローマが教皇領の首都になってからは、政治犯用の監獄として、またヴァチカン宮殿を守る城塞として拡大されました。ここに閉じ込められた有名な人物としては、1600年、カンポ・ディ・フィオーリ広場で火あぶりの刑に処せられたジョルダーノ・ブルーノがいます。 また、いざというとき、ヴァチカン宮殿からここに逃げ込むための通路も建設されました。実際、1527年の「ローマ略奪」の際には、教皇クレメンス7世はここに避難して閉じこもっています。ダン・ブラウンの『天使と悪魔』でも、サンタンジェロ城からヴァチカン宮殿に乗り込むシーンがありました。 その昔、屋上には「慈悲の鐘」があって、死刑囚が処刑されるときに鳴らされたといいます。それは今はありません。18世紀半ばに、剣を振るう大天使ミカエルの像に置き換えられました。これは、590年ローマでペストが大流行したとき疫病退散祈願を終えて帰る途中の教皇グレゴリウス1世が、この城の上で剣を振るう大天使ミカエルの姿を見た後、疫病が終息したという伝説によるものです。 古代ローマ時代の皇帝や貴族の墓は円筒形のものが多い。そして、時代を経るにつて別の用途に転用されるのも、よくあるようです。この「ハドリアヌス帝廟」は、監獄や城塞に転用されました。その他、例えば、後日訪れる「アウグストゥス帝廟」も円筒形でした。そして、「アウグストゥス帝廟」は20世紀前半には劇場に転用されていたようです。 サンタンジェロ城は、現在、「国立サンタンジェロ城博物館」になっています
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