妖怪いそまるコレクション　No.7 赤鬼

むかーしむかし、ある所に、 おじいさんみたいなおばぁさんと おばぁさんみたいおじいさんがいました。 おじいさんは山へ密猟に、 おばぁさんは川へ動画配信に行きました。 おばぁさんが川でばた足の練習をしてると、大きな物が流れてきました。 おじいさんでした。 おばぁさんはそれを動画で配信して おじいさんを撮影して助けずスルーしました。 おばぁさんは一仕事終えると家に帰りました。 すると、家の中に大きい真っ赤な明太子みたいなのがありました。 それは全身真っ赤な赤ん坊。 おばぁさんはその赤い明太子を育てる事にしました。 一年、二年が過ぎた頃には、その明太子は大きく育ち、立派な大人みたいな子供に成長しました。 おばぁさんは、すっかり名前を付けるのを忘れてて、ただ赤いの！って呼んでました。 明太子はよく働きました。 おばぁさんの仕事も全て明太子がやってました。 なのでおばぁさんはだらけてしまい、まったく家の事もせずに 毎日半ケツを出しながら屁こいて寝てました。 ある日、おばぁさんがだらしな過ぎた事により、明太子のストレスは爆発してしまいます。 すると、明太子の頭から黄色いツノが生えてきました。 それを見たおばぁさんは、はじめてこの明太子が鬼だと気づき 凄い形相で悲鳴をあげて、気持ちよくなり、スッキリしました。 明太子はツノが生えてきた事より、おばぁさんに少しビックリしました。 でもツノが生えてきて、気分も落ち着き、また平和におばぁさんと暮らしました。 そんな中、海まで流されたおじぃさんが青い物を担ぎ、怒りの形相で家に向かっていました。 おじいさんは生きていました。 しかもずっと流されていたので、お肌がスベスベに。 そしてこの後、老夫婦の激しいケンカが今始まろうとしていました。 続く。