妖怪いそまるコレクション　No.17 難義鳥α

冬の午後のひととき。 黒電話が鳴る、ジリリリン♪ ガチャ。☎︎ 🦦「もしもし、鳥ヤロウ小学校のいそまる君の担任のラッコですが」 電話は息子のいそまるの先生からだった。 私はイヤな予感がした。 🐧「先生、いそまるがお世話になってるフリしてます。いそまるが何か、、、」 私はジェットコースターの降りる瞬間の時のように緊張した。 🦦「いそまるくんが教室のストーブの上でマシュマロを焼いて食べてまして、注意をしたところ 私のお弁当の貝をやくぞ！と脅されました。 なので貝で頭殴って気絶したので、寝ている間に学校に迎えにきていただけますか？」 🐧「いそまるがそんな事を！ご迷惑おかけします！今伺います！すいません、すいません！」 そしてカフェでお茶してから学校へ向かい、ラッコ先生と会う。 🐧「本当にすいませんご迷惑おかけしまして、、」 🦦「こんな事は言いたくありませんが、いそまるくんには手を焼いています。 今回はマシュマロでしたが、アジの開きの時は大変でした。クラスメイトにアジの臭いが染み付いて、下校時に臭いで寄ってきたカモメにナンパされ、帰宅するのに大変だったと、、 あとから親御さんからクレームが来ました。 でも今回は！わたしの！わたしのホタテを焼こうとしました！ これは許せません。 北海道まで行って、日ハムの試合を見て、富良野でワインを飲み、その後酔っ払いながら必死でホタテを取ったんです！ いい気持ちでね！！💢」 🐧「大変申し訳けありまてん」 🦦「すいまてん、感情的になりました。 実は友達とホタテをとっているときにシロクマ🐻‍❄️に襲われ、友達のラッコが、、友達のラッコが、、、、、シロクマといい感じになってかけ落ちしたんです、、、。その時とったホタテなので、つい感情的に。」 🐧「おいラッコ、てめー密漁だろ？それ」 🦦「まーそれは内緒🤫にしてもろうて」 🐧「ラッコ、おまえ密漁の自供を確認したから逮捕な」 🦦「えっ？どういう？」 🐧「わては海上保安の者や、海の警察や、いそまる！もうええで！」 🦦「なんやて！！」 🐤「いやー先生〜貝で頭殴らんといてくださいよ〜」 🦦「いそまるくん！？なんでや！」 🐤「僕も海上保安の者でちょっとしたお鳥捜査してたんや、先生〜ホタテは市場で買わなきゃ」 🐧「おいラッコ！12：57分、ホタテの密漁といそまるへの暴行、 シロクマと仲間のラッコの結婚詐欺の容疑で現行犯逮捕。」 🦦「もうお腹の上で貝を叩く事は、、、」 🐧「まずはしっかり反省して、罪を償えラッコ。」 🦦「へい、、、すいまてんでした。」 🐧「それとシロクマ🐻‍❄️と駆け落ちしたラッコも指名手配するから、詳しい話は署で話せや」 🦦「あいつは堪忍して下さい！最近やっとお腹の上で食事ができるようになったばかりなので、、」 🐧「だまれラッコ！かわいい名前しやがって、調子に乗るなよ、はよ鳩カーのらんかい！」 🦦「シャバに出てきたらな！からあげにしてやるからな鳥ヤロウ！」 そしてラッコはかわいい歩き方で鳩カー🚓に乗って連行された。 こうして海の平和をまた一つ守った鳥達、その夜の夕飯は押収したホタテをいただく事に。 その後出所したラッコは復讐せず、心機一転まじめに豊洲で働き、 今はちゃんと稼いだ仮想通貨でホタテを買っているとの事。 シロクマと駆け落ちしたラッコも罪を償い、今はシマウマ🦓と結婚して幸せに暮らしている。