妖怪いそまるコレクション　No.20 風狸

モグラ達が集まる夜中、何やら集会が開かれていた。 モグラの長「皆のモノ、とうとうこの時が来た。私達の暮らすこの場所は 人間の顔をした人間達の手によって 荒らされ、大きな鉄の建物ができ、 我々モグラーが住めない土地になってしまった。 なので、隣の森に引っ越さなあかん！」 モグラの民「だが！長さん！お外にはイノシシの🐗イノ吉達の縄張りを通らないとあきまへん！人間の手によって地中に鉄がはびこり、潜りながら移動できない！ このままここでランデブーするしかないじゃないですか！」 モグラの長「ランデブーも出来ないから移動するしかないんや！隣の森にはな！めんこい子がたくさんおる！ 行かなあかんやろ！じっちゃんの名にかけて！」 そして意を決してモグラ達は外に出ようとした。だが 地面から顔を出した時、奴等がいた。 🐗イノ吉「おーおーモグラのみなさんどこへ行くんですか〜？」 イノ吉達はそれは悪いイノシシで、絶賛ベッカムヘアーのモヒカンにハマってるイノシシ。 そしてブリーフのパンツの柄はレオパードで揃える事がイノ吉グループの決まりである。 モグラ達は地面に顔しか出せず、緊張感でお腹をつねりだしていた。 そして1匹の豚に近い顔のイノシシが突進し、汚い鼻でモグラの頭の毛をなかわけにして、昔懐かしいトレンディー俳優のような髪型にさせられた。 モグラの民「やめろおーイノシシ！こんな髪型じゃ合コンに行けないやろ！やめろー！」 モグラ達は皆、髪型をなかわけにセットされ、眉毛を整えられ、髭はブリーチで金髪にさせられ、ピンクのカラーを入れられた。 モグラ達のつぶらな瞳から涙が流れ、 イノ吉達の高笑いが更にメンタルを削る。 その時である。 眩い光が辺りを包んだ。目が潰れる程の光。何かが現れた。 風狸「イノ吉！！またモグラ達の髪型を変えていじめてるのか！今日はやっちゃうよ！」 モグラの民達「やべーのが来た！」 イノ吉達「やべー！」 モグラもイノシシも皆が、震えだした。この風狸、森の全ての生物の天敵、頂点に立つのが風狸で、皆んなから恐れられていた。 パーティーピーポーの風狸は体中が多彩に発行し強い光を放ちながらユーロビートを流す妖怪。 ご存知、モグラとイノシシは光に弱い、なので暗い夜に活動する。光が嫌いなのである。 風狸は最大妖力を発動、そしてジュリアナ東京の様な空間を展開する。 その空間は多彩な光でチカチカしてとても目を開けられない。 モグラとイノシシ一同「嫌ーー！まぶぴーー！！やめろー！タヌキやめろー！」 風狸はユーロビートでノリノリになり扇子🪭を振りながら踊り狂っていた。 そして物凄い光が全てを包む。 風狸「くらえー！夜行性ども！！ジュリアナ波やーー！！」 ブラックホールでも吸収できない光が全てを包む。 夜行性ども「きゃあああぁぁ！」 悲鳴が鳴り響く、そして数分後、辺りの全ての色が抜け、森、建物、生物達は真っ白になった。モグラとイノシシ達は気を失っている。 辺りを見渡しすと それはまるで天然のキャンパス。 そして風狸はカラフルな蛍光色の絵の具で色を付け始め、完成後写メを撮り、それをHEXAに出品し国内のNFTを盛り上げるのだった。 その後目を覚ましたモグラ達とイノ吉達は体に塗られた絵の具をお互いに掃除しあい、本来の色を塗り、絆を深め今ではBBQをするくらい仲良しになったとさ。 お終い。