https://www.pgatour.com/player/52955/ludvig-berg

DP WORLD TOUR Win : 1(2023 OMEGA Europeam MASTERS)

Official World Golf Rank : 32nd(2023.11.27)

※名前表記をどのようにするか、現在も悩んでいます。

　ＧＤＯでは「ルドビグ・アバーグ」。（

https://news.golfdigest.co.jp/news/pga/article/158033/1/?car=fromNewsSearch）

　ＡＬＢＡでは「ルードリッヒ・アベルグ」。（

https://www.alba.co.jp/articles/category/tour/pga/post/71d6bbruc1yo/）

　その他姓では「ラドビック」「ルードビック」など、名は「オーベリ」「オバーグ」などがありますが、僕はＢＳジャパネクストでのＰＧＡツアー中継で用いられている「

」でしばらく名前表記を統一します。

　また来年以降、名前表記が統一されてきたときにはこちらに変更することがあること、先にお詫びします。

　さて今年の世界のゴルフ界で超大型新人がプロに転向し、一部ファンやマスコミをザワつかせています。その名は「ルドビグ・アベルグ」。

スウェーデンのエスロブ出身の現在２４歳。最初はサッカーを始めましたが２００７年にゴルフも始め、地元のエスロブゴルフクラブで腕を磨きました。

　高校時代にはスウェーデンのナショナルチーム入り、活躍したアマチュアに贈られる「アニカ・ソレンスタム賞」を受賞しています。

　その後テキサス工科大学に進学しアマチュアの大会で好成績を収め、

２０２２年と２０２３年に「ベン・ホーガン・アワード」を受賞。２０２３年には「ジャック・ニクラス・アワード」、「ハスキンズ・アワード」も受賞し、２０２２年には世界アマチュアランキング１位にもなりました。

　現在ＢＳジャパネクスト「ＰＧＡＴＯＵＲＴＶＰｒｏｇｒａｍ」解説でお馴染み、佐渡光高さんも絶賛するほどアベルグのポテンシャルが高く「将来スター選手になることは間違いない」と太鼓判を押すくらいの選手です。

　佐渡さんからアベルグに関するエピソードを１つ紹介してくれました。

アベルグがミスショットをしたら、まず彼自身がミスショットに関して英語とスウェーデン語にレポートをまとめ、英語で書いたレポートに関し先生（コーチ）とディスカッションを行い、納得いくまで議論を重ねる

　今シーズンから始まったＰＧＡツアーユニバーシティ（大学時代の成績をポイントに換算）ランク１位で２０２３年残り半年間および２０２４年のツアーカード（シード権）を獲得。カナディアンオープンでプロデビューしました。

　最初のうちは４日間完走はしてもなかなか好成績までとはいきませんでしたが、９月のＤＰワールドツアー・オメガヨーロピアンマスターズからは一気に才能を開花させます。

　３日目まで首位のマシュー・フィッツパトリックとの２打差を、最終日アベルグは６４で逆転しプロ初優勝。この優勝でプロ転向時３０６４位だった世界ランクが１００位以内まで上昇しました。

　加えてかねてからアベルグの才能を高く評価していたライダーカップ欧州代表キャプテン、ルーク・ドナルドの目にも留まり、翌日発表されたライダーカップキャプテン推薦に見事選ばれました。プロ転向わずか３か月の出来事です。しかもまだ４大メジャー大会の出場はありません。

　ライダーカップ直前の試合でも快進撃を見せます。

　マキロイ、ラーム、ホブランドなど強豪が集うＤＰワールドツアーの旗艦大会、ＢＭＷＰＧＡ選手権で３日目２位と２打差の首位に立ちましたが、プレッシャーがあったのでしょうか最終日崩れてしまい、出場試合連勝とはいきませんでした（１０位タイ）。

　そして迎えたライダーカップ（イタリア・マルコシモーヌ）、ここで衝撃的なパフォーマンスを見せます。

　ホブランドと組んだツーボールフォーサム、初日はホマ・ハーマン組に勝利（４＆３）。

　２日目も同じくホブランドと組んでツーボールフォーサムの戦いでした。相手は今年全米プロに優勝し、メジャー５勝を誇るブルックス・ケプカと、現在世界ランク１位のスコッティ・シェフラーという米国最強コンビ。

　ところがホブランド・アベルグ組の勢いが止まらず、ライダーカップ史上最大の差となる９＆７で圧勝。欧米のゴルフファンの度肝を抜きました。

　これがあって欧州は米国に対し勝利、ライダーカップ奪還を果たしました。アベルグは４試合に出て２勝２敗でした。

　ライダーカップ終了とともに、ＰＧＡツアーに戻ったアベルグ。フェデックスカップフォールが開催されていました。来年のツアーカード（シード権）を掛けた争いです。

　出場初戦のサンダーソンファーム選手権、最終日の猛追で５人のプレーオフに加わるものの、ルーク・リストの長いバーディーパットが決まったことで敗退。２位タイで終了しました。

　その後の試合も好成績ではあるものの、４日間のうちで１日調子が出ない日があるためか優勝までは届かない、そんな試合が続きました。

　そしてツアー最終戦、ＲＳＭクラシックを迎えます。

　最初の２日間で１１アンダーで首位に立つと、残りの２日間とも９アンダー６１をマーク。追いかけるマッケンジー・ヒューズをかわし通算２９アンダーで念願のＰＧＡツアー初優勝を挙げました。

　ティーショットの飛距離、フェアウェイキープ率、パーオン率とも非常に高いスタッツを残し、４日間でボギー１つというほぼ完璧な内容でした。

　年間ラウンド数が足りない、フォールシリーズの開催コースが少し簡単なこともありますが、飛距離やフェアウェイキープ率、そしてパーオン率などのスタッツを見てもフルフィールドに入っても互角、いやほとんど上位に顔を出してもおかしくない状況でした。

　この優勝でアベルグは、以下の特権を得られました。

〇２年間のＰＧＡツアーカード、ＤＰワールドツアーカード（シード権）

〇開幕戦「ザ・センチュリー」の出場権（シグネチャーイベント）

〇「ＡＴ＆Ｔベブルビーチプロアマ」、「ジェネシスインビテーショナル」シグメチャーイベント２試合の出場権

〇ザ・プレーヤーズ選手権の出場権

〇マスターズ、全米プロゴルフ選手権の出場権

　更に現在、最新の世界ランク３２位ということで年内の世界ランク５０位内が確実視されているので、以下の特権も与えられそうです。

〇全米、全英両オープンの出場権

　来年のメジャー４試合に出場できそうなので、ほぼ全ての試合に出場できることになります。当然スケジュールとの兼ね合わせですが。

　アベルグの魅力は、１９０ｃｍを超える高身長でありながらも力感のないスイングから放たれる豪快なショットと、”ベテランタッチ”と呼ばれる繊細なアプローチにあるでしょう。

　https://www.youtube.com/watch?v=SZdYljm7etA&t=4s

　夏は白夜で朝から夜まで１日中ゴルフができる中で実践に励み、テキサス工科大の十分な練習環境で身体を鍛え、コーチや監督などとディスカッションしながら弱点を克服。”ゴルフ脳”も鍛えてここまでたどり着きました。

　いよいよ迎える来シーズン、いろいろな期待が高まります。

<a target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow" href="https://www.pgatour.com/player/52955/ludvig-berg">https://www.pgatour.com/player/52955/ludvig-berg</a><h1>LudvigÅberg（Sweden）</h1>Birthplace : Eslov,SwedenDate of Birth : Oct 31,1999Age : 24College : Texas Tech UniversityTurned Pro : 2023HEIGHT : 6'3"WEIGHT : 190lbsPGA TOUR Win : 1(2023 The RSM Classlc)DP WORLD TOUR Win : 1(2023 OMEGA Europeam MASTERS)Official World Golf Rank : 32nd(2023.11.27)※名前表記をどのようにするか、現在も悩んでいます。　ＧＤＯでは「ルドビグ・アバーグ」。（<a target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow" href="https://news.golfdigest.co.jp/news/pga/article/158033/1/?car=fromNewsSearch）">https://news.golfdigest.co.jp/news/pga/article/158033/1/?car=fromNewsSearch）</a>　ＡＬＢＡでは「ルードリッヒ・アベルグ」。（<a target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow" href="https://www.alba.co.jp/articles/category/tour/pga/post/71d6bbruc1yo/）">https://www.alba.co.jp/articles/category/tour/pga/post/71d6bbruc1yo/）</a>　その他姓では「ラドビック」「ルードビック」など、名は「オーベリ」「オバーグ」などがありますが、僕はＢＳジャパネクストでのＰＧＡツアー中継で用いられている「ルドビグ・アベルグ」でしばらく名前表記を統一します。　また来年以降、名前表記が統一されてきたときにはこちらに変更することがあること、先にお詫びします。　さて今年の世界のゴルフ界で超大型新人がプロに転向し、一部ファンやマスコミをザワつかせています。その名は「ルドビグ・アベルグ」。　スウェーデンのエスロブ出身の現在２４歳。最初はサッカーを始めましたが２００７年にゴルフも始め、地元のエスロブゴルフクラブで腕を磨きました。　高校時代にはスウェーデンのナショナルチーム入り、活躍したアマチュアに贈られる「アニカ・ソレンスタム賞」を受賞しています。　その後テキサス工科大学に進学しアマチュアの大会で好成績を収め、２０２２年と２０２３年に「ベン・ホーガン・アワード」を受賞。２０２３年には「ジャック・ニクラス・アワード」、「ハスキンズ・アワード」も受賞し、２０２２年には世界アマチュアランキング１位にもなりました。　現在ＢＳジャパネクスト「ＰＧＡＴＯＵＲＴＶＰｒｏｇｒａｍ」解説でお馴染み、佐渡光高さんも絶賛するほどアベルグのポテンシャルが高く「将来スター選手になることは間違いない」と太鼓判を押すくらいの選手です。　佐渡さんからアベルグに関するエピソードを１つ紹介してくれました。「アベルグがミスショットをしたら、まず彼自身がミスショットに関して英語とスウェーデン語にレポートをまとめ、英語で書いたレポートに関し先生（コーチ）とディスカッションを行い、納得いくまで議論を重ねる」。　今シーズンから始まったＰＧＡツアーユニバーシティ（大学時代の成績をポイントに換算）ランク１位で２０２３年残り半年間および２０２４年のツアーカード（シード権）を獲得。カナディアンオープンでプロデビューしました。　最初のうちは４日間完走はしてもなかなか好成績までとはいきませんでしたが、９月のＤＰワールドツアー・オメガヨーロピアンマスターズからは一気に才能を開花させます。　３日目まで首位のマシュー・フィッツパトリックとの２打差を、最終日アベルグは６４で逆転しプロ初優勝。この優勝でプロ転向時３０６４位だった世界ランクが１００位以内まで上昇しました。　加えてかねてからアベルグの才能を高く評価していたライダーカップ欧州代表キャプテン、ルーク・ドナルドの目にも留まり、翌日発表されたライダーカップキャプテン推薦に見事選ばれました。プロ転向わずか３か月の出来事です。しかもまだ４大メジャー大会の出場はありません。　ライダーカップ直前の試合でも快進撃を見せます。　マキロイ、ラーム、ホブランドなど強豪が集うＤＰワールドツアーの旗艦大会、ＢＭＷＰＧＡ選手権で３日目２位と２打差の首位に立ちましたが、プレッシャーがあったのでしょうか最終日崩れてしまい、出場試合連勝とはいきませんでした（１０位タイ）。　そして迎えたライダーカップ（イタリア・マルコシモーヌ）、ここで衝撃的なパフォーマンスを見せます。　ホブランドと組んだツーボールフォーサム、初日はホマ・ハーマン組に勝利（４＆３）。　２日目も同じくホブランドと組んでツーボールフォーサムの戦いでした。相手は今年全米プロに優勝し、メジャー５勝を誇るブルックス・ケプカと、現在世界ランク１位のスコッティ・シェフラーという米国最強コンビ。　ところがホブランド・アベルグ組の勢いが止まらず、ライダーカップ史上最大の差となる９＆７で圧勝。欧米のゴルフファンの度肝を抜きました。　これがあって欧州は米国に対し勝利、ライダーカップ奪還を果たしました。アベルグは４試合に出て２勝２敗でした。　ライダーカップ終了とともに、ＰＧＡツアーに戻ったアベルグ。フェデックスカップフォールが開催されていました。来年のツアーカード（シード権）を掛けた争いです。　出場初戦のサンダーソンファーム選手権、最終日の猛追で５人のプレーオフに加わるものの、ルーク・リストの長いバーディーパットが決まったことで敗退。２位タイで終了しました。　その後の試合も好成績ではあるものの、４日間のうちで１日調子が出ない日があるためか優勝までは届かない、そんな試合が続きました。　そしてツアー最終戦、ＲＳＭクラシックを迎えます。　最初の２日間で１１アンダーで首位に立つと、残りの２日間とも９アンダー６１をマーク。追いかけるマッケンジー・ヒューズをかわし通算２９アンダーで念願のＰＧＡツアー初優勝を挙げました。　ティーショットの飛距離、フェアウェイキープ率、パーオン率とも非常に高いスタッツを残し、４日間でボギー１つというほぼ完璧な内容でした。　年間ラウンド数が足りない、フォールシリーズの開催コースが少し簡単なこともありますが、飛距離やフェアウェイキープ率、そしてパーオン率などのスタッツを見てもフルフィールドに入っても互角、いやほとんど上位に顔を出してもおかしくない状況でした。　この優勝でアベルグは、以下の特権を得られました。〇２年間のＰＧＡツアーカード、ＤＰワールドツアーカード（シード権）〇開幕戦「ザ・センチュリー」の出場権（シグネチャーイベント）〇「ＡＴ＆Ｔベブルビーチプロアマ」、「ジェネシスインビテーショナル」シグメチャーイベント２試合の出場権〇ザ・プレーヤーズ選手権の出場権〇マスターズ、全米プロゴルフ選手権の出場権　更に現在、最新の世界ランク３２位ということで年内の世界ランク５０位内が確実視されているので、以下の特権も与えられそうです。〇全米、全英両オープンの出場権　来年のメジャー４試合に出場できそうなので、ほぼ全ての試合に出場できることになります。当然スケジュールとの兼ね合わせですが。　アベルグの魅力は、１９０ｃｍを超える高身長でありながらも力感のないスイングから放たれる豪快なショットと、”ベテランタッチ”と呼ばれる繊細なアプローチにあるでしょう。<a target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow" href="https://www.youtube.com/watch?v=SZdYljm7etA&amp;t=4s">　https://www.youtube.com/watch?v=SZdYljm7etA&amp;t=4s</a>　夏は白夜で朝から夜まで１日中ゴルフができる中で実践に励み、テキサス工科大の十分な練習環境で身体を鍛え、コーチや監督などとディスカッションしながら弱点を克服。”ゴルフ脳”も鍛えてここまでたどり着きました。　いよいよ迎える来シーズン、いろいろな期待が高まります。

Ludvig Åberg（ルドビグ・アベルグ）

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